弊社は令和3年4月23日に静岡県立農林環境専門職大学様とバックパック型LiDAR(可搬ライダー、LiDAR SLAM技術)を用いた森林調査法の開発について共同研究契約を締結しました。

本件に関連するプレスリリース(PR TIMES)

計測風景(バックパック型LiDAR)

計測データ(三次元点群データ)

 

 

 

 

 

 

 

   

  静岡県立農林環境専門職大学との可搬型ライダーを使用した共同研究

要旨
2021年5月、日本DMC株式会社と静岡県立農林環境専門職大学(以下、専門職大学)は、レーザ計測機器を活用した森林調査法の開発について共同研究契約を締結しました。
広範囲な森林調査において、レーザ計測器を活用することにより作業の効率化を目指します。また、この取り組みを通して、レーザ計測器による森林の精度の高い調査手法を確立し、森林・林業分野の未来に貢献いたします。

背景
森林・林業は持続可能な開発目標(SDGs)や地球温暖化防止の観点から、注目が集まっています。これから、森林を適切に管理していくための最も基礎的な作業として、現況把握が挙げられますが、森林面積は広大なため、これまでの人力に頼った手法では限界があります。今後は、情報技術を活用して効率的かつ精度の高い調査手法に代替していくことが期待されます。一方で、レーザ計測機器は、様々な分野で活用され始めていて、農林業分野の利用を普及していきたいと考えています。
この取り組みでは、最先端のレーザ計測機器を活用して効率的かつ高精度に森林調査を行う方法を検討します。

計測機器(可搬型ライダー又はバックパック型ライダーと呼ぶ)
米国西海岸本社のGreenValley International社の製品 LiBackpack DGC50 を使用しています。
バックパック型ライダーは、機器を背負って調査地を歩きまわることで、周囲の建物・樹木の形状や地形を3次元データとして記録することが可能です。

研究内容
・計測条件の検討
バックパック型ライダーを森林で使用するにあたり、現場の状況に適した計測の手順を決める必要がある。森林は足場が悪く、傾斜もあることから、計測中に背負った機器が大きく揺れることや、位置情報の取得に使用する電波を受信しづらいことが課題になっている。このような状況を回避するための計測の手順や計画方法について検討する。

・資源量の推計方法の検討
森林の収穫調査や多面的機能の評価のための、バイオマス量の推計技術を開発する。

・授業における活用
専門職大学では、スマート農業・スマート林業を活用できる人材育成を推進しており、この一環として授業に取り入れる。

日本DMC株式会社
〒412-0045
静岡県御殿場市川島田928番地葵ビル1階
ホームページ:https://dmcmaas.co.jp/

静岡県立農林環境専門職大学
〒438-8577 磐田市富丘678-1
ホームページ:https://shizuoka-norin-u.ac.jp/