従来の施設で使われていた換気システムは、新型コロナウイルス感染症の出現を想定していませんでした。
現在でも、室内の換気は全体の空気が入れ替わる仕組みがあり、ソーシャルディスタンスと合わせてある程度の効果が出ています。
しかし、感染症対策に適した換気システムとして、古い空気の停滞がなく新しい空気に早く入れ替わるような仕組みが有効と考えられます。また、季節による外気温等の変化や室内の形状も考慮し空気の流れを作り出すことが重要です。
私たちは、より効果的にウイルスが溜まりやすい場所を見つけるための、調査、シミュレーションができるシステムを構築しました。これらは客観的にウイルス感染症や熱中症の軽減対策等を考える基礎資料として活用できます。
これらの予防に向けた取り組みが実現し、若い世代の人たちの笑顔が見られる、快適な空間が実現できることを願っています。

GreenValley International / LiBackPackシリーズ バックパック型ライダーシステム ソフトウェア LiDAR360 Fullsuite

大型施設の三次元情報をバックパック型ライダーシステムで計測した後に、気候などの環境、室内の温度分布や計測、既存資料で明らかになった換気口、空調機、窓、扉の寸法を設定し、シミュレーションを行うことで、換気を改善するための検討が可能です。

作業手順
1.バックパック型ライダーシステムによる点群データ採取
2.点群データ補正処理、修正及びトリミング処理
3.CFDソフトウェアに点群データを直接インポート
4.点群データから解析用躯体データを3次元で生成
5.  給排気条件、熱条件などを設定しCFDシミュレーション
6.報告書作成

 

※参考 ビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)
厚生労働省対策本部では、「換気の悪い密閉空間を改善するための換気の方法」を取りまとめていますが、(厚生労働省のホームページ参照)その中ではビル管理法における空気環境の調整に関する基準に適合していれば、必要換気量(一人あたり毎時30m^3=CO2濃度:1000 ppm以下)を満足させ、「換気が悪い空間」には当てはまらないと述べており、この換気量を満たして行われる全般換気に対しては、それ以上の注意を求めていません。